『秋葉原の歯医者が歯医者にしか書けないことを書いています』
秋、真っ盛りです。
金木犀の香りがあちこちで流れてきます。
快晴の日でも暑くてしょうがないというこたがなくなり、ありがたいことです。
しかし、シルバーウィークのため今週は2日しかなかったので患者様には大変御迷惑おかけいたしました。
昨日は、根管治療についてちょっと触れたので、その続きです。
根管治療が他の治療と違って難しい最大の原因は治療部位が「見えない」ということにつきます。
最も見たいのが根尖部(根の先の部位)ですが当然、見えるはずがありません。
そのため、X線を使ったり、微量の電流を流して根の先の部位を見つける器械を使ったりします。
他にもCTを使っている歯科医もいるようですが被爆線量が多すぎて臨床的ではありません。
つまり、確実に問題のない治療だったかどうかは、誰にもわからないということです。
しかし、ほとんどの場合はX線でかなりのところまでわかります。
あと、根管治療が難しくなる理由は根管そのものが曲がっていたり、枝わかれしていることがあるからです。
そうなると、治癒率が大きく下がってしまいます。
ですから、歯によって大きく治療の難しさが変わってくるのが、この治療の特徴と言っていいかもしれません。
いずれにせよ、目にみえないところの治療なので、とても時間がかかってしまいます。
患者様にとっては「コリコリ」いったいなにを時間かけてやっているんだろう、と思われるかもしれませんが歯科医にとっても大変難しい治療なんです。