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- 2016.07.13 Wednesday
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こんにちは、DR.Yamaguchiです。
今まで歯周病は全身疾患との関連性は取り上げてきました。
今回は、肝炎について関連性があるということです。
飲酒しない人も発症する非アルコール性脂肪肝炎(NASH)患者が
歯周病菌を保有する割合は健康な人の約4倍と高く、
歯周病の治療で肝機能が大幅に改善することを突き止めました。
研究チームによると、歯周病と心臓病や脳卒中との関連は指摘されていますが、肝炎では初めてとのことです。
NASHは成人男性の3人に1人程度とされる脂肪肝の人のうち1〜2割を占めます。
進行すると肝硬変や肝臓がんを引き起こし、肥満との関連が指摘されているが、発症メカニズムは解明されていません。
研究チームがNASH患者102人の歯周病菌を調べたところ、保有率は52%で、健康な人と比べて約3.9倍でした。
また肥満状態のマウスに歯周病菌を投与すると、3カ月後に肝臓が平均約1.5倍に肥大化し、肝炎が悪化するなどでした。
歯周病のNASH患者10人に歯石を除去したり抗生物質で歯茎の炎症を抑えたりして治療した結果、3カ月後には平均すると肝機能の数値がほぼ正常になったとのことです。
歯周病に関しては様々なことが解明されてきましたが、まだまだ新しい研究が発表されそうですね。
こんにちは、Dr.Yamaguchiです。
一度、歯の神経を取る治療をした歯が痛くなったといわれて、
再治療を行う患者様が最近多いです。
歯の根の治療とは、歯を残すための基本的な治療法です。
虫歯になって痛くないからと放おっておくと、
健全なときに神経組織があった根の管に口腔内細菌が入り込み増殖します。
空気を嫌うバイ菌ばかりになって歯の根の先の顎の骨を溶かして膿の袋ができます。
このことを根尖病変と言います。
この根尖病変はそのままにしていても治りません。
どんどん根の先の骨を溶かし隣の歯の骨まで病巣が大きくなります。
なかなか自覚症状がないのが特徴です。歯肉が腫れたり引いたりを繰り返す。また噛むと違和感や痛みが出ることがありますが、激痛になるのは急性症状が出るときだけです。
レントゲン診査を行うと発見できることが多いです。
症状が無くてもしっかりとした治療を行い、歯をできるだけ長持ちさせましょう。
よく、歯槽膿漏によく効く「歯磨き粉」はありませんか?
という質問をうけます。
個人的に思っているのは
「ありません」っていう答えです。
しかし、それでは???になりますから
唯一効果があるのは「コンクールF」という製品ですと言っています。
コンクールFはクロルヘキジンという
抗生剤が入っているため、その効果が認められているものです。
しかし、抗生剤にアレルギーのある方には注意が必要ですから
歯科医師の指示にて使用するようにしてください。
お口の中の細菌数がかなり減ることが
実験にて証明されています。
しかし、いくらお薬を使っても
物理的に細菌を除去することにはかないません。
ですから、基本となる歯ブラシと
歯科医院での定期的なチェックは必ずお願い致します。
絶対にお薬に頼らないようにしてください。
こんにちは、DR.Yamaguchiです。
最近、インフルエンザが猛威をふるっていますね。
そして、予防法は周知の通りですが、新しい習慣として「口腔ケアでインフルエンザを予防」ということがあります。
細菌やウイルスが体内に入り込む入口は口です。
手洗いやうがいもウイルスが口を通じて入らない感染しないようにするための予防策です。
口腔環境を清潔に保つことはインフルエンザ予防に有効な方法の一つであるとある研究のデータによって裏付けられました。
適切な口腔ケアによって口腔内の細菌と細菌由来の酵素活性を減少させていくことが、インフルエンザの予防に有効であると考えられています。
2003~2004年冬季、“適切な口腔ケアがインフルエンザの発症率 にどんな影響を及ぼすか”の調査が行われました。
その結果「口腔ケア 群」においてはウイルスの感染や増殖に重要な役割を持つノイラミニ ダーゼやプロテアーゼ活性の有意な低下が確認され、インフルエンザ 発症者は1名でした。
また「対照群」では、インフルエンザ発症者は9名 でした。 日本臨床内科医会によれば、2003~2004年冬季におけるワクチン有効率は、65歳以上の高齢者で0%であり、この調査にワクチンの 影響はなかったものと考えられています
このようなデータがありますので、適切な口腔ケアをして、予防をしましょう。