こんにちは,Dr.Yamamotoです。
日本人は血液型の話が好きですよね。
そこで血液型が疾患のリスクに関係している研究の報告があったので紹介したいと思います。
アメリカの大学病院で,コペンハーゲン在住の53〜73歳の男性3,346例を16年間フォローアップしたそうです。
その結果,対象の85%を占めるA型,O型男性は,B型,AB型男性より肺癌死亡リスクが高く,
A,O型男性の肺癌死亡リスクは喫煙にも関係していたことが明らかとなりました。
フォローアップ期間中に肺癌で死亡した170例(5.1%)のうち,O型は84例,A型は70例,B型とAB型は16例でした。
A型男性中肺癌死亡の主要危険因子として確認したのは,喫煙だけでした。
同様に,肺癌で死亡したO型男性84例中83例が喫煙者であった。とはいえ,喫煙以外に,塩分や脂質,アルコールの摂取量が多いこと,ほこりにさらされる環境での長期間労働なども肺癌死亡の危険因子として指摘されています。