「歯科疾患実態調査」という6年ごとに厚生労働省によって行われている日本人の歯科疾患に関する調査があります。
2012年に結果の概要発表が行われた平成23年歯科疾患実態調査は、
1歳以上の男女4,253名(男1,812名、女2,441名)を対象に2011年11月に実施されました。
この調査により、8020達成者(80歳で20本以上の歯を有する者の割合)が初の30%(推計値38.3%)超え、
80歳での1人平均残存歯数も13.9本と前回調査より増加していることが判明しました。
一方、中〜高齢者の間で歯周病などの口腔トラブルを抱えている割合が上昇し,
また、ブラッシングによる日常ケアが定着し、毎日の歯みがき回数は依然増加傾向であることが分かりました。
しかし、歯の残存数が増えるのに伴い、ますます歯周病が増え、毎日のケアが重要となることを指摘しており、
また同調査により、中等度の歯周病といわれる歯周ポケット4mm以上の人は、
高齢者層(65〜69歳、75歳以上)および若年層(20〜24歳)の間で前回調査より増加していることが分かりました。
歯周病や虫歯などの口腔トラブルを減少させるには、歯ブラシの届かない歯間部を掃除するデンタルフロスや、
口内細菌を殺菌するマウスウォッシュなどを組み合わせることが重要です。
そして、歯科の定期検診に加えて、予防意識を持って日常のケアを行うことが何よりも大切です。